記念すべき第1回目は、エンサウンドからすぐの「MORE MUSIC」さん。 MORE MUSICさんでは20cmタイプ木目色をご利用いただいています。 音楽のこと、スピーカーのことなど、たくさんお聞きしてきました。 質問に答えてくれたのは、いつも笑顔で迎えてくれるとってもキュートな女性、かずえさんです。 -お店はいつからされているんですか? 1983年3月18日です。 新品と中古のレコードやCDを扱っています。 開店当初はレコードしか存在していませんでした。 その後、時代の流れとともにCDに移行、やがてMP3となりましたが 今、アナログ・レコード人気が高まっていることは、 レコードが出発点だった我が社としてもたいへんに嬉しいことです。 -エンサウンドのことを知ったきっかけは何だったんですか? 踊るうどんのタイショーのことは前から存じ上げていました。 その後、梅津寺のMOE MOEというカフェや他でスピーカーを見かけました。 最初は、じゅうたんを巻いただけのスピーカーなのに音色がやさしいなあ、 くらいの気持ちでした。 -エンサウンドのスピーカーを使ってみてどうですか? レコード屋なので、大きい音を出さなければなりません。 正直、ヘビーメタルやロックにはあまり適応してないようです。 が、ジャズやクラシックややさしい歌ものなどをかけると すばらしくナチュラルな音を奏でてくれます。 スピーカーが上を向いてるせいか、お客さまによく 「スピーカーどこですか?」とか「どこから音が出てるのですか?」と聞かれます。 そうこうしているうちに、スタッフたちは、 「このスピーカーに合う音楽」を探し始めたようです。笑 テニスコーツが似合います。 -プライベートではどんな音楽をよく聴きますか? 車で移動中は、その時々のハマっている音楽やレゲエやポップな明るい音楽を聴きます。 料理中は、インターネットラジオやソウルを聴きます。盛り上がります。 寝る時には、かならず音楽が必要です。なければ何時間も眠れません。 静かなジャズやソウルや弦楽器をレベルをぐっと下げて、 タイマーにして聴きながら眠りにつきます。 一曲もたないので、一曲目ばかり毎晩聴くことになります。笑 音楽を聴くことが仕事の一部なので、好きなアーティストと楽曲は数えきれませんが、 アーティストというよりは、名曲や名カヴァーに感銘を受けます。 好きなアーティストはたとえば。。。 ボブ・マーリー、ミシェル・ペトルチアーニ、ステファン・グラッペリ、 キース・ジャレット、ヨーヨー・マ、サム・クック、アンドリュー・バード、 ジミー・クリフ、ペンギン・カフェ・オーケストラ、 スティーヴィーワンダー、ティナ・リウエン、ジョニ・ミッチェル、 ジェイムス・テイラー、ジョン・コルトレーン、エスペランサ・スポルディング、 ニーナ・シモン、death cab for cutie、ウィルコ、スフィアン・ステーヴンス、 ジェイムス・メイサー、ライ・クーダー、ビートルズ、 ピーター・ガブリエル、ビル・エバンス、ブラッド・メルドー、テニスコーツ、 ボビー・マクファーリン、マーヴィン・ゲイ、ジョージ・ハリスン、 アンジェリク・キジョー、エイプリル・マーチ.....などなどたくさん☆ -かずえさんにとって音楽とは? きってもきれないもの。 音色に感動し、歌詞に感動し、演奏に感動します。 生活の一部です。 -音楽にまつわるエピソードを聞かせてください たまにあるのですが。。。 お電話がかかってきて、 「ラジオで聞いたんですが、アーティスト名も曲名もわからないんですけど。。。サビを歌ったらわかりますか?」 「じゃあ、歌ってみてください」 「ふふふ〜ふ〜♪」 「もしかして ◯◯◯ ですか?」 「そうです!」 って、分かったときの、あちらとこちらの気持ちよさっ! またあるときは、 「アーティスト名も曲名もふしも忘れたんですが、そんなん分かりませんよねえ〜」 「はい、多分無理です。」 「無理ですか。。。」 「ヒントは?」 「なんにもわからないんです」 (。。。ひえーっ) 「ただ、30年ほど前に流行った曲で、女の人が歌っていて。。。」 (そんだけー??) どちらもねばって、ヒントを集め、 そして 突然ひらめき、 「◯◯◯ですかっ??」 「そうですーーー!!!」 と分かったときの、あちらとこちらの喜びっ! そんなことを繰り返し、2013年には30周年を迎えます。 -モアミュージックさんが大切にしていることを教えてください 放っておいても売れる商品は、あまり在庫していません。 他店にないものを在庫したいとずっと思っています。 となると、日本で流行ったものを在庫するのではなく、 海外の音楽雑誌やネットなどで情報を集めてよいと思ったものを在庫するようになります。 探究心と好奇心を失わないようにお仕事をさせていただいています。 -モアミュージックさん自慢の一品を紹介してください これは何ですか? アメリカのSiwaレコードから発売された 200枚限定の工藤冬里・礼子さんの2008年の作品です。 木にプリントした枠に、上質の紙にスクリーン・プリントされたレコードカヴァーを入れています。 レコードをスライドさせて出すとその下に個別に別れた歌詞カードが出てきます。 デザインはグラフィック・デザイナーでもある息子さんの工藤波夫さんです。 ほんとうに誰もが驚くアルバムカヴァー・アートです。 工藤冬里さんとの出逢いをきっかけに、店内ライヴをはじめました。 新店舗になってから、お引っ越し先のないグランドピアノがやってきたことも 冬里さんとそのお仲間のライヴをさせていただくことに拍車をかけました。 特に思い出に残る店内ライヴは 「二階堂和美 w. 渋谷毅」 「テニスコーツ、カルヴィン・ジョンソン、カール・ブラウ&マヘル」 「工藤冬里とアヤコレット」 「サヨコオトナラ」 などです。かなりクオリティの高いものでした。 工藤冬里さんの器や友人アーティストのTシャツや ペルーの友人から預かった雑貨なども扱っています。 -お店とは別に活動されていることがあるそうですが? 「ライヴアースまつやま」実行委員会は、 20〜30歳代の若者たちが中心となって2007年に発足しました。 「ライヴアースまつやま」のHPはこちらから ゲストミュージシャンによるコンサート、 環境問題をより分かりやすく実感できるトークライブ、 同時にオーガニックフードや地産地消、フェアトレード品や ワークショップなどの環境(暮らし)に配慮した出店ブース、 行政・企業・NPO団体の取り組みを紹介したブースを設置して、 環境についてみんなで考えるイベントとなっています。 そのライヴアースに立ち上げ時から参加しています。 5回めを迎えた今年はポスターやフライヤーのデザイン担当で協力しました。 節目となりそうですが、これからも今のままの純粋な気持ちで続けていただきたく、 わたしたちはそれをそっと見守りたいと思っています。 -最後に、エンサウンドへのご意見やご要望をお願いします iPhone、iPadに特化した商品が多いので、 デザインを極めてほしくデザイナーとのコラボなども期待しています。 また、レコードとのコラボ作などもおもしろいのでは、とおもいます。 つまり、最先端と音楽の基本と、ですか? ひとつひとつの質問にとても丁寧に答えてくださったMORE MUSICさん、ありがとうございました。 かずえさんに会いに、いい音楽に出会いに、MORE MUSICに出かけてみてくださいね。 MORE MUSICさんのHPはこちらから
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